30までに死ぬ宣言からのロスタイム

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色々と諦めてた人が呆れられたくなくて諦めなくなったお話

【根源的トラウマとの対峙 その名はキュウリ】(2/2)

今年の節分は2月2日。
節分といえば豆まき、そして。

 

恵方巻である。

そして恵方巻に欠かせないものがそう、「キュウリ」だ。

奴は僕の野菜が食べられなくなった全ての根源的(トラウマ)存在である。

 

戦わねば生き残れない。

 

 近所で購入した。

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別にどの恵方巻でも良かったのだが
揚げ物は摂りたくなかったので海鮮巻きに。
めちゃくちゃデカくて500円はお買い得。

 

具材もサーモン、まぐろ、ヒラマサ、鯛とめちゃくちゃ豪華。
あとシソと例の奴がいる。そう「キュウリ」である。

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マジで皆さんにとっては分からない悩みだと思うが
僕は本当にダメで。匂いだけで吐きそうになるレベルだ。

少し話は遡る。

 

かつて、僕はキュウリは食べられた。

というより「食べていた記憶」がある。

即出来る!きゅうりの漬物☆酢醤油味 レシピ・作り方 by まゆみ母ちゃん 【クックパッド】

 

この手を食べることが出来たのだ。
ところが、いつだったか。
多分に幼稚園生の夏の頃に食べている途中に
「あ、これはダメだ」となって吐き出すどころか、
マジで嘔吐してしまった。


それ以降、僕は。

一切の野菜が食べられなくなったのだ。

 

色々な理由や原因はあれど、
間違いなく根底に抱えてるトラウマである。

 

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正直言って、手が竦む。

 

一口目。

大きくかぶりこむ。大体に6回(口)くらいのペースになりそうだ。

明らかに米や魚と違った食感が混ざっていることが分かる。
しかしこの2週間で「慣れ」た。

「問題はない、大丈夫、美味しい」と言い聞かせる。
(ぶっちゃけ大丈夫なわけがないし、ずっとしんどい)

モニュモニュとしている中のポリポリを意識しないように咀嚼する。
水気が、風味が全体に馴染んでいく頃にようやく飲み込める域に達する。

想像以上に厄介だ(しかし前哨戦である)

 

二口目。

さっきよりも手前にキュウリが出てくる。
それもそうだ、ここからが本番である。

一口目が大丈夫だったので問題ないはず。問題ない。

「問題ない、問題ない、問題ない、大丈夫だ」と言い聞かせる。

正直、めちゃくちゃタネ(魚)が美味しいはずなのだが
それを楽しむ余裕はない。舌に意識を回すと脳がエラーを吐く。

深呼吸。精神統一である。脳を騙しきらねばならない。

 

三口目。

咀嚼中に喉が閉まる感覚が出てくる。
脳がエラーを叩き出し始めた。

ちなみに「食物嫌悪学習」とか「味覚嫌悪学習」というものが存在していて、まさにそれである。「大丈夫だ、大丈夫だ。」と唱え、呼吸を整えながら食べる。

togetter.com

 

4口目。

ここでお茶を飲む。

喉奥のイガイガしている感覚を流し込む。

深く深呼吸、脱力、そして精神を落ち着ける。

もう一度、自己催眠状態をかけ直す。

 

3口目よりは楽。
少し余裕があるので単体の食感を口の中で探る。

おおよそ分かった。こんな食感でこんな味でこんな匂い。
イカと似ているなという印象を感じた。

 

5口目。

深呼吸、残り少し。気を抜かずにいく。

ここで「シソ」の存在を見つけ出す。

(昔から何故かシソは食える)
明らかに香りもエグ味も強いはずなのに、どうして今までキュウリの方が僕の中で前に来ていたのだろう。咀嚼しながら少し口の中を転がす。
おそらく過去の体験からくる「苦手意識」が強く認識に関わっているのだろう。

「ウリ~~~~!!」って感じの部分は「後」からくる。

多分これは慣れればいけるようになるなというイメージが確立。
大丈夫だ、これ(キュウリ)は僕は。きっと乗り越えられる。

 

6口目

形状都合、ピーク時の2/3ほどの量しかない。
もはやサーモンと米とキュウリみたいな感じだ。

比率的にはキュウリの比率が高いはずなのだが、
量がないというのが僕の中の安心材料になっているようだ。

 

・・・そして、完食。

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正直、量的に多かった。
シンプルにどこまでキュウリと戦えるかのためだけに
後半は食ってたので腹がいっぱいである。

 

げふっ、となるたびに「あ~キュウリだな」という

独特の感覚が上がってくる。もちろん得意なものではない。
しかし一種の達成感がある。

少しこの青臭さというか清涼感みたいなのも今日は気持ちがいい。

 

というわけでチャレンジは成功です。
ありがとうございます。もっとがんばります。
(でも今日のはいつもより褒められたいよなぁ~~~って)

 

現場からは以上です。